人生大吉。俺吉平。

山あり、谷あり。平な道なんてない。

抑えきれない。

今も内から溢れ出るこの思いを文章に


してぶつけている。


人という生き物は常に自分に打ち負けている


そう考え始めたのはそう遠くない昔だった。


人は負け続けているのにも関わらずなぜ


生きていけるのか。それは他者からの手が。


心があるからであろう。


俺は悲しい過去(いずれ触れようと思う)


から立ち直り、自分という概念の殻を一段階


打ち破り中学生へ入学した。


が、そこに待っていたのは光だけではなかった。


頭にはとろけるチーズを張ったり、近頃では


オラフでまさに観客を雪の様に凍りつかせる


なんてこともあり、順風満帆な物ではなかった。


だが、そんな時も昔も、変わらず俺を優しく


包み込んでくれるものがあった。


暖かいその感触と、舌触り。


たまんなく美味かった、夜の楽しみ。


時にはその後倒れるくらいには夢中になって


かぶりついていたかもしれない。





母親の作ってくれるハンバーグだ。


この世から戦争を無くすことはできないかも


しれない。


だけど。


ハンバーグで笑顔を繋ぐ事ができるのなら。


人生を振り返ってみた時、同じ時を過ごす


なら笑っている方がいいに決まってるでは


ないか。


僕は負けない。いや負けることはない。


今日も母親の作るハンバーグがそこには


あるのだから。

wrriten by Kippei.

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